新型コロナウイルス対策の専門家会議は、感染拡大を防ぐために「クラスター」と呼ばれる集団での感染を防ぐことが重要だとして、日常生活でリスクの高い場面についての考え方をまとめました。
それによりますと、これまで感染が確認された場所に共通していたのは、
▽換気の悪い密閉空間、
▽人が密集、
▽近い距離で会話や発声が行われた、という3つの条件が重なっていたことだとし、これらが同時に重ならないように対策することを呼びかけました。
そして具体例を挙げ、
▽例えば「満員電車」は、会話はあまりないものの密閉空間で人が密集していることから会話が行われると3つの条件がそろってしまうことや、
▽野外でスポーツをすること自体はリスクが低くても、着替えやミーティングの際に3つの条件が重なってしまうことがある、などと指摘しました。
そのうえで、リスクを下げるための3つの原則を示しました。
▽1つ目は、「換気を励行すること」で、どの程度換気すればいいかは科学的にはまだ不明ですが、可能であれば2つの方向の窓を同時に開けることとしました。
▽2つ目は、「人の密度を下げること」で、人が多く集まる場合には互いの距離を1~2m程度あけるなどとしました。
▽3つ目が、「近い距離での会話や発声を避けること」で、やむを得ない場合はマスクをつけるなどとしました。
専門家会議は、こうした原則に従って行動したうえで、手洗い、手指の消毒、せきエチケットの徹底、共用品を使わない、など感染予防の対策を呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/…/20200310/k10012322071000.html