2020/04/11【新型コロナウイルス:COVID-19】富山市民病院 入院患者と看護師の感染確認 院内感染か /富山県
看護師が新型コロナウイルスに感染したことが確認されている富山市民病院で、新たに70代の入院患者と30代の看護師の感染が確認され、病院は「院内感染が発生した」という見解を示しました。富山市ではこのほか5人の感染が新たに確認され、富山県の感染者の合計は30人となりました。
富山市民病院で新たに感染が確認されたのは、70代の女性の入院患者と30代の女性看護師で、いずれも現在は感染症の指定医療機関に入院しているということです。
富山市によりますと、このうち70代の女性患者は先月26日に市民病院で緊急手術を受け、すでに感染が確認されている50代の女性看護師が勤務する病棟に入院しました。
今月4日には富山市の富山まちなか病院へ転院し、その後肺炎の症状がみられたため、10日に再び富山市民病院に入院し検査を行った結果、11日に感染が確認されました。現在も肺炎の症状があるということです。
また、30代の女性看護師は感染が確認されている50代の女性看護師と同じ病棟で勤務していて、今月3日から断続的にけん怠感があり検査を行ったところ、11日、感染が確認されたということです。
この病棟では入院患者11人が発熱やせきの症状を訴えているほか、看護師2人も発熱の症状があり、検査を進めているということです。
富山市民病院は「院内感染が発生したと言わざるをえない」としていて、藤村隆院長は「感染の拡大防止に努めてきたが、こうした事態になり申し訳ない。これ以上感染者を出さないように全力を尽くしたい」と述べました。
富山市民病院と富山まちなか病院では、感染が確認された人たちと接触のあった職員に対して自宅で待機するよう求めているということです。
富山市ではこのほか、新たに10歳未満の男の子を含む5人の感染が確認されました。このうち40代の女性会社員は富山市内にある大型商業施設「ファボーレ」に入っている店舗に勤務していたということです。
「ファボーレ」では11日夜の営業を切り上げ、12日は休館にして消毒を行うということです。
富山県で感染が確認されたのは30人となりました。