新型コロナウイルスに感染した石田純一（66）の所属事務所が16日、15日に発表した感染判明までの経緯に誤りがあったことを報告し、石田が11日に滞在先の沖縄県内でゴルフをしていたことを明らかにした。
所属事務所は当初、石田が沖縄に10日から13日まで滞在し、11日に体の不調を感じてからは宿泊先のホテルから出ず静養していたと説明していた。この日夜になって、ホームページで発表を訂正。入院中の石田とは、直接会話ができていないとしたが「このような大事な情報がきちんと聞き取りできておらず、誠に申し訳ございません」と謝罪した。
訂正によると石田は、沖縄入りした10日の午後7時半～10時の間、経営する飲食店で打ち合わせ。11日、仕事関係者とゴルフをした。プレー中に体がだるいと感じていたという。12日には経営する飲食店で2度目の打ち合わせを2時間半にわたって行った。その他は宿泊先のホテルで過ごし、11～13日には朝食と夕食でホテル内のレストランを利用した。
関係者によると、石田は午後にラウンド。カートを使ってホールを回ったという。ネット上では「ロッカールームでうずくまっていた」「サウナや風呂で苦しそうにしていた」など、居合わせた利用客とみられる目撃談が多数上がっていた。
各施設は対応に追われた。石田が利用したゴルフクラブは保健所の指示で16日午前の営業を取りやめ。風呂やサウナを含むクラブハウスやカート、コース内売店を消毒し、閉場した。担当者は今後について「保健所の指導に従う」と説明した。
宿泊先のホテルは16日から31日まで臨時休業に。石田との関連や消毒などの対応について、担当者は「その件についてはお答えできません」とした。石田の経営する飲食店は13日から休業。関係者によると17日まで営業停止になったという。石田が使ったとみられる航空会社も「保健所から指導があれば、消毒などの対応をします」とした。
仕事とはいえ、外出自粛要請の中、沖縄に行き、そこで何度も外出をしたことが混乱を招く形に。行動に自制が要求されることになりそうだ。
《ラジオで肉声コメント「症状は熱だけ」》石田は、木曜コメンテーターを務めている文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI！」に肉声のコメントを寄せ「症状は熱だけで、38度8分とか」と現在の病状を報告した。コメントは15日の夕方に収録。苦しそうに声を絞り出して「皆さんどうぞ油断せずに。一緒に乗り越えて、またお会いできたらいいな」とメッセージを送った。
番組では、妻でプロゴルファーの東尾理子（44）の話として「息苦しさや頭痛も増していて、心配な状態が続いている」と最新の病状を報告。また、東尾は「お詫（わ）び」のタイトルで自身のブログを更新。「飛行機に乗り都外へ出ようとする主人を説得、止めきれなかった事を深く後悔し、反省しております」と謝罪した。
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