2020/04/23【新型コロナウイルス:COVID-19】福島県初「院内感染」か 福島・一陽会入院患者、職員など発熱 /福島県
福島市は22日、同市の一陽会病院に入院する30代女性(福島市)の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。女性は2月から入院しており、今月16日に発熱などの症状が現れた。ここ2週間、外出や外泊をしておらず、外部との面会もなかった。記者会見した市保健所の中川昭生所長は「院内感染の可能性がある」と指摘した。
県内でこれまで新型コロナウイルスの院内感染は確認されておらず、入院患者の感染確認も初めて。市は感染経路について「職員または別の入院患者、面会者によって外部から持ち込まれた」との認識を示した。
女性以外に入院患者と病院職員の数人に発熱などの症状がみられ、市は濃厚接触者に当たる女性と同室だった女性2人のPCR検査を23日にも実施する。2人のうち1人に発熱の症状があるという。
市によると、病院には約130人が入院中で、女性と同じ病棟の患者数は女性を含め28人。市は、女性と同じ病棟の患者や勤務していた職員の行動把握を急いでおり、健康観察をするとともに発熱などの症状が出た場合、検査する方針だ。
女性は16日に発熱や鼻づまりなどの症状が現れ、発熱が19日まで続いた。20日に熱が下がったが、院内で胸部をコンピューター断層撮影装置(CT)で調べたところ、肺炎の症状がみられたため、医師が帰国者・接触者相談センターに連絡した。
病院は22日から診察室での診療を中止。電話による診察に切り替え、当面の間、新規入院患者を受け入れない。病院は市保健所や福島医大の指導を受けながら、感染拡大防止策に取り組むとしている。
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