2020/04/24【新型コロナウイルス:COVID-19】中国の新型コロナ感染例、実際は公式発表の4倍か-医学誌に研究報告 /中国
中国での新型コロナウイルス感染症例数が実際は公式発表の4倍である可能性を指摘した研究報告が医学誌ランセットに掲載された。
この報告は「臨床診断」で確認された症例数の算出が全体に適用されていれば、2月20日時点の症例数は23万2000件になると分析。中国国家衛生健康委員会が当時発表した件数は5万5508件だったという。香港大学公共衛生学院のティム・K・ツァン氏が中心となってまとめられたこの研究報告は4月21日に公表された。
ウイルス拡散が進むにつれ、情報量が増え、検査方法が改善され、検査の実施も広がっていくことから、感染確認の手法は変化し得る。
研究報告の執筆者は、国家衛生健康委が1月15日から3月3日までに7つの感染定義を用いており、感染症例の伸び率を推計する場合、こうした定義の変更を考慮するべきだと指摘。「感染の定義は当初は狭かったが、知識の深まりに伴い、特に軽度の症例や武漢と疫学的なつながりのないケースなど、より多くの症例の検出を可能にするものへと徐々に広げられた」としている。
報告の中に現在の累計症例数の推計はないものの、過去3カ月間にデータと死者数の修正が繰り返された中国での実際の感染規模について疑問を呈している。
原題:China’s Virus Cases Could Have Been Four Times Official Tally(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/…/2020-04-24/Q9A489DWRGG101