2020/04/28【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナめぐる犯罪相次ぐ
感染拡大への対策やウイルスへの不安につけ込んだ犯罪も相次いでいます。
【休業中の空き巣】
まずは、休業中の店舗や事務所への空き巣の被害です。
今月(4月)10日、大阪市内の飲食店でガラス戸が割られ店内にあった現金1万円が盗まれているのが見つかりました。店は休業中で、外には休業を知らせる貼り紙が貼られていたということです。大阪府内では休業中の店舗の被害がおよそ10件確認されています。
長期間休業する際には、
▼出入り口や窓の施錠を徹底することや、
▼店内に現金や高価な商品を置いたままにしないことなどが重要だということです。
【詐欺】
新型コロナウイルスに関連した詐欺の被害も確認されています。今月になって、10万円の給付金をめぐるうそのメールが相次ぎました。「国民への10万円の給付が決まり、携帯電話会社を通じて配布していくことになった。詳しくは以下のURLにアクセスして欲しい」などと書かれ、アクセスするとクレジットカードの番号などを抜き取られるおそれがあるということです。
ほかにも、
▼「新型コロナウイルスの関係で高齢者に支援金が出る」とか、
▼「ウイルスを撃退する機械を設置しましょう」などと言って現金を要求するといった不審な電話が相次いでいます。
関連する詐欺では、あわせて1000万円の被害が出ているということで、警察は「新型コロナウイルスに関連して電話などで現金を要求したり、情報を聞き出そうとしたりするのはすべて詐欺だ」として注意を呼びかけています。
【怪しい商品も】
また、根拠がないのに「新型コロナウイルスに効く」と宣伝する商品がインターネット上などで数多く出回っています。
警察は先月、「感染予防に効果がある」と違法に宣伝してお茶を販売したとして大阪市内の薬局を捜索したほか、今月には「ウイルスに効く」といって漢方薬の訪問販売をする際、必要な説明書類を渡さずに契約したとして松原市の薬局の社長らを逮捕しました。
消費者庁は、「『コロナに効く』という商品には根拠がないので十分注意してほしい」としています。
こうした、詐欺や不審な商品については、警察や各地の消費生活センターのホームページにも詳しい情報が掲載されています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200428/2000029043.html