ソニーは、AI=人工知能を備えた画像センサーを世界で初めて開発したと発表しました。カメラに組み込むことで店の混雑状況などを把握でき、新型コロナウイルスの感染防止対策にも活用できるとしています。
開発されたのは大きさが1センチ四方ほどの画像センサーで、AIが備えられています。
カメラに組み込むことで映像をリアルタイムで分析でき、例えば店のカメラに搭載すれば混雑状況や商品の品ぞろえなどを把握できるということです。
人が密集している場合に注意喚起を行うなど、新型コロナウイルスの感染防止対策につながるほか、欠品の状況も確認できるため、より少ない店員で店舗運営ができると見込んでいます。
AIによる映像分析はインターネット経由で行う技術が開発されていますが、画像センサーに組み込むのは世界で初めてだということで、プライバシーに関わる情報をサーバーに保存せずに済むなどの効果が期待できるということです。
ソニーは画像センサーで世界トップシェアを持っていて、今後、国内外のカメラメーカーに販売する方針です。
ソニーセミコンダクタソリューションズの染宮秀樹事業部長は「新型コロナウイルスの感染を防ぐため、店や工場で人を減らしたいというニーズが高まっており、AI技術で応えていきたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/…/20200514/k10012429941000.html