2020/05/15【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナ集団感染の病院に勤務の看護師が労災申請 /東京都
都内で、新型コロナウイルスの集団感染があった病院に勤務する看護師の女性が、感染は業務によるものだとして労災を申請しました。
労災を申請したのは入院患者や医師、看護師の感染が確認された、都内の病院に勤める看護師の女性です。
代理人の弁護士によりますと、女性は先月中旬に多数の職員の感染が確認されて以降、少ない人数で感染した入院患者の看護をするためふだん以上に長時間労働となり、先月19日に発熱や下痢などの症状が出て29日に感染が確認されたということです。
女性は肺炎や呼吸困難などの症状があり、現在は入院しています。また、80代の母親も感染が確認されたということです。
女性は「職場は騒ぐなという雰囲気で誰にも相談できませんでした。母親も私の仕事のせいで感染させてしまったと思うと本当に申し訳ない」とコメントしています。
これまでのところ病院から労災の手続きなどについての説明はなく、この病院でほかに労災申請をした人はいないということで、代理人を務める川人博弁護士は「多くの職員が感染し時間もたっているのに、労災手続きが行われておらず、病院が責任を果たしているとはいえない。国も集団感染を把握した場合は、積極的に労災保険の制度について事業主に説明し、救済方法の周知を徹底すべきだ」としています。
https://www3.nhk.or.jp/…/20200515/k10012432341000.html