おうち時間の増加から、飲食物のテイクアウトが増えたが、気温が上がる季節を迎え、気をつけたいのは食中毒。衛生管理に万全を期すため、店側、利用する側に注意する点を福井県の担当者に聞いた。
■運搬時間を考慮
県医薬食品・衛生課によると、飲食店の営業許可を持つ店がテイクアウトの食品を提供するのは、店内で食べる場合の延長。注文を受けてから調理をし、持ち帰るのを条件としている。事前に調理済みの弁当などを用意し販売する場合は「より衛生基準が厳しい、弁当・仕出しの営業許可が必要」(同課・岡本一剛主任)という。
そのため、そうしたテイクアウトの食品物は「持ち帰りしてもすぐ食べるのが大前提」(同課)。家まで運搬時間を考慮し「店側も調理後にすぐ提供するなどより衛生意識を持って」と付け加える。
■車内温度に注意
食中毒には、ノロウイルスのように冬場に感染例が増えるウイルス性のものと、夏場に多い、食品の取り扱いに不備があると起きる細菌性のものがある。細菌性の食中毒は、▽栄養▽水分▽温度―の3条件がそろうと発生。危険温度は一般的に30~40度といわれ、最短約10分で菌が増殖するという。
県内で昨年発生した食中毒事案8件のうち、1件が細菌性という。同課は「店側は傷みにくいメニューに絞って販売してほしい。購入者も持ち帰る際の車内の温度に注意して」と呼びかける。
■アレルギー表示の有無
また、飲食店のテイクアウトは、弁当・仕出し店のように食品表示や消費期限表示が義務づけられていないため、食品のアレルギーにも気をつけたい。卵や乳、小麦など特定原材料7品目をはじめ、表示が勧められているアーモンドやサバ、サケなど21品目について、同課では飲食店に対し「メニューへの明示や、注文時に確認を」と呼びかけている。
また、同課では飲食店に「すぐ食べるよう購入者に確実に伝えてほしい」とした上で「心配なことは保健所に助言を求めて」とアドバイスしている。
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