2020/05/31【新型コロナウイルス:COVID-19】長崎港 クルーズ船がフィリピンへ出港 新型コロナ集団感染 /長崎県
先月、修繕のために長崎港に停泊している最中に新型コロナウイルスの集団感染が確認された大型クルーズ船「コスタ・アトランチカ」は、31日、長崎港からフィリピンに向けて出港しました。
長崎港にある三菱重工業長崎造船所の香焼工場に修繕のために停泊していた大型クルーズ船「コスタ・アトランチカ」では、4月20日に乗組員の感染が確認されて以降、これまで620人余りの乗組員のうち149人の感染が確認されました。
このうち、再検査で陰性となった乗組員を含めてすでに495人が下船し、帰国、または帰国の途についていて、船には126人が残っていました。
クルーズ船は、長崎県の中村知事や長崎市の田上市長、それに医療支援にあたった医師や三菱重工業の関係者らおよそ60人が見送る中、正午前に、停泊していた岸壁を離れて出港しフィリピンのマニラに向かいました。
また、長崎市内の病院には現在、乗組員6人が入院していますが、いずれも命に別状はなく、回復しだい、帰国する予定だということです。
今回の集団感染では、当初、医療体制の崩壊を懸念する声も上がりましたが、死者は出ず、入院患者も最も多いときで6人にとどまりました。
長崎県は、地域経済の活性化に向けて今後も、中長期的にはクルーズ船の受け入れを推進したい考えで、集団感染が発生した際の関係機関の情報共有や連携に加え、医療体制の構築をどのように進めていくかが今後の課題となっています。
https://www3.nhk.or.jp/…/20200531/k10012452471000.html