2020/06/03【新型コロナウイルス:COVID-19】秋田のホテル、相次ぎ閉館・長期休業 /秋田県
秋田県内のホテルが新型コロナウイルスの感染拡大に伴う宿泊需要の蒸発で、相次ぎ閉館や長期休業に迫られている。建物の老朽化に加え、秋田竿燈まつりなどイベントの中止で宿泊需要が当面見込めないためだ。
ホテルマネージメントインターナショナル(HMIホテルグループ、東京・中央)はホテルクラウンパレス秋北(大館市)とホテルパールシティ秋田大町(秋田市)の長期休業を決めた。当初予定していた7月1日に営業を再開せず、それぞれ34人、約10人いる従業員は6月末に解雇する。
客室数はそれぞれ85室、113室。築47年、築44年と建物が老朽化し、耐震など大規模改修工事が必要で、1年以上休業する。
冠婚葬祭互助会などを手掛けるへいあん秋田(秋田市)はキャッスルホテル能代(能代市)を8月末に閉館する。4月から臨時休業し、5月末に宿泊(74室)とレストランの営業を再開せずに終了した。宴会と結婚式の営業は閉館まで続ける。
同社は「1981年オープンで老朽化しコロナによる減収が重なった。従業員の処遇についてはコメントを控える」(総務部)と話す。
鹿角パークホテル(鹿角市、37室)は5月1日付で事業を停止した。弁護士や帝国データバンク秋田支店によると、自己破産を5月29日付で申請した。負債総額は約5億円という。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59921000T00C20A6L01000/