2020/06/05【新型コロナウイルス:COVID-19】米国は感染症パンデミックの脅威になお準備不足-CDC所長 /アメリカ
・コロナウイルスの黒人への影響を追跡する作業は難航-下院で証言
・新型コロナとインフルエンザを同時に検出できる検査法を開発中
米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は4日、米国は感染症のパンデミック(世界的大流行)による大きな脅威への準備がなお不足しているとの見解を示した。感染症の発見・追跡や対応策の策定で州や連邦当局の能力に大きな欠陥があることが新型コロナウイルス危機によって浮き彫りになったと指摘した。
同所長は下院歳出委員会で証言し、議会は公共衛生やデータの現代化、接触者追跡への予算を増やすべきだと発言した。
所長はさらに、コロナウイルスの黒人への影響をCDCが追跡する作業が難航していると指摘。一部の州では依然手書きでデータを収集しており、データの現代化が不可欠だと語った。
公共の場にマスクをしない人が大勢集まっていることに対する質問に、「当然ながらわれわれの公衆衛生メッセージが共感されていないことを非常に心配している」と述べ、コロナ感染拡大を食い止める上でマスクやフェイスカバーがなお重要な手段だと主張した。
同所長は「新型コロナウイルスとインフルエンザの感染を同時に検出し識別することができる新設計のアッセイについて、CDCは緊急使用許可(EUA)の取得に積極的に取り組んでいる」と証言テキストで説明。新型コロナと季節性インフルエンザが同時に大きく広がれば、医療システムへの非常に大きな負担となると述べた。
https://www.bloomberg.co.jp/…/2020-06-04/QBF4BDDWX2PS01