2020/06/10【新型コロナウイルス:COVID-19】教室のエアコン温度 低く設定 新型コロナと熱中症対策の両立
暑い日が続く中、学校では、新型コロナウイルスの感染防止のための教室の換気と熱中症対策とを、どう両立させるかが課題となっています。愛知県瀬戸市の小学校では、エアコンの設定温度を低く設定し扇風機も併用するなどして授業を行っています。
愛知県瀬戸市の長根小学校では、暑さが本格的になるのを前に先週、教員が窓を開けて換気をしながらエアコンをつけると、どの程度、冷房効率が落ちるか実験してみました。
その結果、気温が30度の場合、窓を開けたまままエアコンをつけると、教室を28度に保つためには、温度を2度から3度ほど低く設定する必要があることがわかったということです。
そのため、気温が30.3度まで上がった9日もエアコンを26度に設定し、扇風機を併用した結果、教室の室温は28度まで下がり、子どもたちはマスクを着けたまま快適に勉強していました。
長根小学校の弓削善靖校長は、「この夏はその日の気温や湿度と子どもの体調を見ながら、コロナ対策と熱中症対策に気をつけたい」と話していました。
専門家「こまめに室温を計り エアコンを設定」
熱中症に詳しい中京大学スポーツ科学部の松本孝朗教授は、教室のエアコンは設定温度が28度に固定されているケースが多いとしたうえで、「熱中症を防ぐには人間のいる場所の温度を28度程度に保たなければならず、決してエアコンの設定温度を28度にすればよいという意味ではない」と指摘しています。
そのためには、「教室で子どもたちが過ごす場所に温度計を置き、こまめに室温を計ったうえでエアコンの設定温度を下げる必要がある」と話しています。
また、「日当たりのいい教室は日が照っているときは温度が上がるので、1日を通して室温に注意することが大切だ」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/…/20200610/k10012464701000.html