2020/06/15【新型コロナウイルス:COVID-19】北京でコロナ感染拡大、週末に100人近く確認-中国に大きな試練 /中国
・市内最大の生鮮食品市場「新発地」が新たな感染の発生源とみられる
・仮設の検査施設で人々が夜遅くに列、在宅勤務を指示する企業も
中国は北京での新型コロナウイルスの新たな感染拡大を抑え込もうと必死だ。北京では週末に100人近い感染が確認され、中国の新型コロナ封じ込めは武漢で最初の感染者が確認されてからでこれまでで最大の試練に直面している。
当局者が集合住宅を一戸ずつ訪問し、新たな感染の発生源とみられる市内最大の生鮮食品市場「新発地」を訪れたかどうか、訪問者と接触したかどうかを住民に質問して回った。
最初の感染者が確認された西城区では週末、競技場に設置された仮設の検査施設で人々が夜遅くに列を作った。感染は別の市場にも広がり、20余りの集合住宅が15日までにロックダウン(都市封鎖)された。
小学校は1-3年生が授業再開を遅らせ、高校生は自宅学習を推奨された。一部の企業が従業員に在宅勤務を指示したほか、集合住宅はセキュリティーのチェックを強化し、プールは利用停止となった。
国営メディアによると、孫春蘭副首相は14日の国務院会合で「感染拡大のリスクは非常に高く、さらなる感染の広がりを阻止するためには断固たる決定的な措置が必要だ」と訴えた。
北京でこれまでに感染が確認された79人については全員が新発地市場の関係者または訪問者、その家族となっている。