2020/06/16【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナ感染800万人に ペース加速、1日13万人
新型コロナウイルスの感染者が15日、世界で800万人を超えた。感染の中心地は欧米から中南米や南アジアに移り、8日間で100万人増えるなど感染ペースも増している。ピークを超えた地域でも感染の「第2波」が問題となっている。
米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、米東部時間15日午後7時(日本時間16日午前8時)時点で、累計感染者数が800万人を超え、死者数は43万5千人になった。国別では米国が感染者・死者数とも世界最多で、ブラジルが続く。
感染の震源地は新興国に移っている。現在、新規感染者が多いのはブラジルやパキスタン、インドといった国が中心だ。米国も経済活動の再開を機に増加傾向にあり、世界全体の1日あたりの新規感染者数が過去最多を更新する日も多い。
14日時点での1日あたりの新規感染者数(7日移動平均)は12万6千人で、700万人を突破した7日時点の約12万人を約5%上回る。
格差が大きい新興国では低所得層での感染拡大が続いており、各国政府とも有効な手立てを打てていない。加えて中国や韓国など、ウイルスの抑え込みに成功したとされる国でも経済活動の再開により第2波が問題となっている。
ワクチンが開発されて新興国の人々に行き届くまで時間がかかるとみられており、事態収束への道のりは遠い。