埼玉県熊谷市の小中学校では、新型コロナウイルスの感染防止と熱中症対策のため、雨が降らない日でも傘をさして、一定の距離をとって登下校する取り組みが行われています。
これは熊谷市内にある45の小中学校で今月から順次始まり、このうち500人余りの児童が通う大幡小学校では、午後2時すぎに授業を終えた子どもたちが、強い日ざしが照りつける中、黄色や紺色の傘をさして、お互いに1メートル余りの距離を取りながら下校していました。
市の教育委員会によりますと、国のガイドラインでは子どもたちが一定の距離を確保すればマスクを外すことができるとされていて、日ざしから身を守ることで熱中症対策にもなることから取り組みを始めたということです。
6年生の男子児童は、「マスクを外すと口元が涼しく感じます。これから暑くなるので熱中症予防になってとてもいいです」と話していました。
大幡小学校の加藤信校長は、「暑くなってきたのでコロナウイルス対策と熱中症対策の両立を考えました。今後の厳しい暑さの中でもコロナウイルス対策を考えていきたいです」と話していました。