2020/06/22【新型コロナウイルス:COVID-19】鹿大 新型コロナ治療薬候補を発見 ウイルス増殖を抑制する化合物 /鹿児島県
新型コロナウイルス感染症に対する治療薬候補となる化合物を確認したとして、鹿児島大学が製薬会社と治療薬の開発を進めると発表しました。
(ヒトレトロウイルス学共同研究センター 馬場昌範 センター長)
『(コロナの感染拡大は)このまま終わるのか、とんでもない。(新型コロナは)年余にわたって戦うべきウイルスだと思います』
発表したのは鹿児島大学で感染症や抗ウイルス薬に関する研究を行う「ヒトレトロウイルス学共同研究センター」です。会見した馬場昌範センター長は、抗ウイルスの働きを持つ薬剤「フェナンスリジノン誘導体」が、新型コロナウイルスの増殖を抑制することを明らかにしました。
馬場センター長によると、「フェナンスリジノン誘導体」は、およそ10年前に東京大学と鹿児島大学が共同開発した薬剤で、C型肝炎の治療薬としても有効とされます。鹿児島大学は東京に本社を置く製薬会社「オンコリスバイオファーマ」と特許譲渡契約を結び、今後、臨床試験を実施するなど、治療薬としての開発を目指すということです。