2021/04/02【新型コロナウイルス:COVID-19】カラオケ利用 感染のケース増加 高齢者が半数以上 /埼玉県
埼玉県内では、新型コロナウイルスに感染した高齢者のうち、カラオケの利用が確認されたケースが2月から増え、死亡した人もいるということです。
感染拡大が続く中、医療関係者はカラオケの利用は感染のリスクが高いとして、警鐘を鳴らしています。
埼玉県によりますと、先月1か月で、新型コロナウイルスに感染した人のうち、71人がカラオケ店を利用したり、カラオケ大会へ参加したりしていたことが確認されたということです。
年齢別では80代が15人、70代が39人、60代が8人、50代が4人、20代が5人となっていて、高齢者が半数以上を占め70代が最も多くなっています。
埼玉県によりますと、感染が確認された人の中に「カラオケ」の利用が確認されるケースが2月から増えていて、これまでに死亡した人もいるということです。
さいたま市大宮区の自治医科大学付属さいたま医療センターでは先月以降、新型コロナで入院した患者のうち、6人がカラオケを利用していたことが確認されていて、今も3人の治療が続いています。
このうち、2人は症状が重く、人工呼吸器や人工心肺装置=ECMOによる治療が行われています。
自治医科大学付属さいたま医療センターの讃井將満副センター長は、カラオケについて「たとえ感染対策をしていたとしても、長時間、狭い空間で同じメンバーで大声で歌うことはリスクが高くなる」としたうえで、「自分は元気で、大丈夫だと思っていても、最終的に、人工呼吸器などが必要になった場合、きっと後悔すると思う。ぜひ気をつけてほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken…/20210402/1000062536.html