2021/05/11【新型コロナウイルス:COVID-19】集団免疫に最も近かった国に異変、新型コロナ感染がこの1週間で倍増 /セーシェル
・インド洋の島国セーシェル、人口の62.2%がワクチン接種を完了
・使用ワクチンは中国医薬集団とアストラゼネカ、南ア変異株が流行か
新型コロナウイルスのワクチン接種率が世界で最も高いセーシェルで、感染者数が7日までの1週間で2倍以上に増加した。
インド洋の島国であるセーシェルの保健省は10日、コロナウイルスに現在感染中の人数が2486人に達し、そのうち37%は2回のワクチン接種を済ませていたと発表した。1週間前の感染者数は1068人だった。
同国ではワクチン接種を完了した人の57%が中国医薬集団(シノファーム)製を使用。残りは英アストラゼネカとのライセンス契約に基づきインドで生産されるコビシールドを接種した。
セーシェルは先週、学校閉鎖やスポーツイベントの中止、他世帯との交流禁止など昨年12月以来の厳しい制限措置を導入した。
米ダートマス大学ガイゼル医科大学院のダニエル・ルーシー教授は、4月のセーシェル感染例についてゲノム解析のデータがまだ得られていないと、先週ブログで指摘。ただ昨年終盤に南アフリカで初めて発見された変異株「B.1.351」が、セーシェルで2月に見つかっていたと指摘した。
この変異株に対しアストラゼネカのワクチンは効果が弱いとされており、南アフリカは使用計画を停止した。
https://www.bloomberg.co.jp/…/2021-05-10/QSWCFGDWRGG101