2021/05/12【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナ感染対策で避難所足りず 車利用も
京都府内で大規模な水害などが起きた場合に各地の避難所で新型コロナ対策をとると、避難者全員は受け入れることができないとする試算がまとまりました。
京都府は、今後、車の中での避難などを取り入れるとしています。
この試算は、京都府の防災会議の専門部会で示されました。
それによりますと、河川の氾濫や土砂崩れなどの大規模災害が起きた場合、およそ1600か所ある府内の避難所には最大で47万6000人が避難するとしています。
しかし、新型コロナの感染対策を行うと、人と人との距離を2メートル空ける必要があることから受け入れ可能な人数は38万3000人となり、9万人以上を受け入れられなくなるということです。
このため京都府は、これまで健康管理の問題などから推奨してこなかった車の中での避難を駐車場を確保したうえで行うことや、民間の宿泊施設の活用を今後、取り入れるとしています。
これに対し有識者からは、車での避難に伴う渋滞対策を検討すべきだといった意見が出ているということです。
京都府は、こうした意見も踏まえて来月上旬に防災会議を開き、地域防災計画に反映させることにしています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210512/2000045449.html