2021/05/29【新型コロナウイルス:COVID-19】ワクチン効果弱める可能性 変異株「E484K」13人確認 新型コロナ /鹿児島県
鹿児島県は28日、新型コロナウイルス感染者とこれまでに公表された114人から変異株を確認し、うち13人がワクチン効果を弱める可能性が示唆される「E484K変異」であることを初確認したと発表した。21~27日の検査数に占める変異株の割合は97.4%に上った。変異株確認は21日公表のインド型3人を含め計659人になった。
県によると、県環境保健センターでこれまで行ってきた変異株のスクリーニングは、感染力が強い「N501Y変異」のみだったが、25日から「E484K変異」も検査可能になったという。
N501Y変異には英国、南アフリカ、ブラジル型などがある。E484K変異にも南アフリカ、ブラジル型のほか起源不明の「R.1系統」などがある。
県は、28日までに国立感染症研究所のゲノム解析で確定した変異株感染者170人のうち、インド型が3人、英国型91人、「R.1系統」76人だったと明らかにした。
県健康増進課の亀之園明課長は「R.1系統」について「東京や東北で多数確認されている。今後の感染状況を注視したい」と話した。