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2021/06/01【新型コロナウイルス:COVID-19】イギリス株は「アルファ」に。WHOが新型コロナの変異ウイルスにギリシャ文字の新名称。今こそ知りたい変異ウイルスの性質【一覧】
WHOは5月31日、世界でさまざまな変異を遂げている新型コロナウイルスの変異ウイルスの呼称について、ギリシア文字(ギリシャ語のアルファベット)を用いる方針を発表した。
科学者の間で使われている「B.1.1.7 」などいった名称は非専門家にとっては分かりにくい。
WHOは、今回、一般向けに分かりやすく実用的な名称を新たに決めることで、一般社会の中で変異ウイルスについての理解が進むことをサポートしたいとしている。
日本では変異ウイルスについて、イギリス株・ブラジル株・インド株のように、その変異が最初に確認された国や地域の名称で呼んでいる。しかしWHOでは、感染症やウイルスの名称に地域や人の名前などをつけることは差別や偏見を生む可能性があるとして禁止している。日本でも、使用は避けるべきだろう。
WHOは、今回の新名称を決める上でも、差別・偏見を助長しないという点を考慮しているという。
以下にあらためて、WHOが指摘する「懸念すべき変異ウイルス」の名称と特徴を表としてまとめた。
なおWHOは、以下の3点の条件のうち、1点以上の特徴を含むものを「懸念すべき変異ウイルス」として注視している。
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疫学における伝染性の増加または有害な変化があるもの
・病原性の増加または臨床症状の変化があるもの
・公衆衛生および社会的措置、または利用可能な診断、ワクチン、治療法の有効性の低下が起こるもの 。
WHOが5月25日発表したCOVID-19 Weekly Epidemiological Updateでは、アルファ株が世界149カ国、ベータ株が102カ国、ガンマ株は59カ国で確認されている。日本ではアルファ株・ベータ株・ガンマ株の全てが確認されている。
また、デルタ株にはいくつか系統があり、タイプによって世界54カ国で確認されているものもある。日本では3系統に分けられているデルタ株のうち、2系統(B.1.617.1 とB.1.617.2)が確認されている。
以下、世界および都内における変異ウイルスの検出状況を見ていこう。
「アルファ」は149カ国で検出
「ベータ」は102カ国で検出
「ガンマ」は59カ国で検出
「デルタ」は3タイプに分かれて世界に分布
都内ではアルファ、ベータ、ガンマの変異ウイルスが大半を占める
今回のWHOの発表ではアルファからデルタまでの4つ以外にも、今後注目しておくべき変異ウイルスとして6つの変異ウイルスにギリシャ語のアルファベットの新名称が与えられている。
https://www.businessinsider.jp/post-235867