2021/06/09【新型コロナウイルス:COVID-19】中学生の集団接種やめ個別へ 抗議殺到の京都・伊根町 /京都府
京都府伊根町は9日までに、12~15歳への新型コロナウイルスワクチン接種を始めたことに対する抗議が殺到したことを受け、予定していた中学生への集団接種を取りやめ、個別接種に転換する方針を明らかにした。接種が任意であることを対外的に強調することで、これ以上の抗議を避ける狙い。
厚生労働省の専門部会は米ファイザー製ワクチンの対象年齢を拡大し、12~15歳への接種も了承している。伊根町の担当者は「抗議はほとんどが町外からで、小中学生の保護者は接種を希望している人が多い。医師の協力も得て安全性を発信していく」と説明した。
人口約2千人の伊根町では65歳以上の接種が順調に進み、12~15歳を含む全町民に対象を拡大。6日には小学生が接種した。その後「子どもへの接種はリスクがある」「人殺し」などと職員を問い詰める電話が相次ぎ、問い合わせ窓口の回線が一時パンク。電話は7日だけで約100件あり、京都府警に相談した。
町は中学生についてはテスト期間などを考慮し、6月末ごろに集団接種を行う方向で調整していた。中学校は町内に1校のみで集団接種のほうが効率性が高いとの考えもあったが、方針転換することになった。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF090BX0Z00C21A6000000/