2021/06/24【ウェルシュ菌】食中毒の発生について~八王子市内の大学寮で提供された食事で発生した食中毒~ /東京都
【探知】
令和3年6月19日(土曜日)午後1時頃、八王子市内の医療機関から八王子市保健所宛て、「市内の大学の寮生が胃腸炎症状で受診している。他にも多数、同様の症状を呈した寮生がおり食中毒の疑いがある。」旨、連絡があった。
【調査結果】
八王子市保健所は、直ちに食中毒と感染症の両面から調査を実施した。
患者は、八王子市内の大学寮の寮生35名、調理従事者2名の合計37名で、6月18日(金曜日)午後11時30分から同月20日(日曜日)午前6時にかけて、腹痛、下痢等を呈していた。
寮では朝夕の2食を提供しており、基本寮生のみが喫食するが、調理従事者が賄いとして喫食することもある。
発症した調理従事者2名は6月18日(金曜日)の夕食を喫食していた。
患者全員に共通する食事は、当該施設が提供した食事のみであった。
6月18日(金曜日)の夕食は94食提供していた。
患者11名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状及び潜伏期間がウエルシュ菌によるものと一致していた。
6月18日(金曜日)夕食の検食(厚揚げ野菜のあんかけ煮)からウエルシュ菌を検出した。
【決定】
本日、八王子市保健所は、以下の理由により、本件を当該施設の食事を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒と断定した。
患者37名中11名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状及び潜伏期間がウエルシュ菌によるものと一致していた。
6月18日(金曜日)夕食の検食(厚揚げ野菜のあんかけ煮)からウエルシュ菌を検出した。
患者の共通食は、当該施設が提供した食事に限定された。
施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。
患者を診察した医師から食中毒の届出があった。
【措置】
当該施設の営業者は6月20日(日曜日)から営業を自粛しており、八王子市は本日から3日間の営業停止処分を行った。
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