2021/07/01【新型コロナウイルス:COVID-19】「公表したかった」クラスター50人の県立病院 沖縄県に何度も働きかけたと説明 /沖縄県
沖縄県立中部病院(うるま市)で発生したクラスター(感染者集団)を巡り、同院の玉城和光院長は1日午後に同院で記者会見し「病院としては公表を県病院事業局に何度も働きかけてきた。隠蔽には当たらない」との認識を示した。
同院によると、院内で5人以上の感染が発生しクラスターとなった5月末ごろ、病院事業局に記者会見を提案したが、1日に同局の担当者から控えるようメールがあった。その後、6月7日に同局から会見を打診され、11日のオンライン開催が決定。準備を進めていたが、10日に同局の担当者から取りやめてほしいという趣旨のメールが届いたという。理由について、玉城院長は「県側に聞いてほしい」と述べた。
橋口幹夫副院長は「タイムリーに公表したかった。ただ、我々は県の組織なので、指示をあおがなければいけない」と説明。「患者にも家族にも院内感染だとは伝えていた。現場として、隠蔽という感覚は一切持ち合わせていない」と述べた。
同院のクラスターは5月24日から6月17日にかけて発生。1日時点で感染は患者36人(うち死亡は17人)と職員15人の計51人となった。
6月30日の県議会の質疑で発生が明らかとなり、県議から「組織的な隠蔽だ」との指摘があがっていた。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/779355