国連は、新型コロナウイルスによる世界の観光業などの損失が、去年とことしの2年間で450兆円を超えるとする推計を発表しました。
UNCTAD=国連貿易開発会議とUNWTO=国連世界観光機関は30日、世界の観光業や関連する業界が、去年とことしの2年間に新型コロナウイルスの影響で受ける損失について推計を発表しました。
それによりますと、去年1年間に外国を旅行した人は前の年に比べ、10億人少なく観光業や観光に関連する飲食業などの損失は2兆4000億ドル、日本円でおよそ266兆円だったと推計しています。
またことしについても外国を旅行する人の数が、おととしに比べ8億人から10億人少なく、その損失は少なくとも1兆7000億ドル、日本円でおよそ188兆円になるとしていて去年とことしをあわせた損失は、日本円で450兆円を超えると推計しています。
国連は、国境を越えた観光客の行き来が感染拡大前の水準に戻るのは2023年以降だとしていて、観光の再開に向けて途上国も含めたワクチンの公平な分配が必要だと呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/…/20210701/k10013112881000.html