2021/07/07【新型コロナウイルス:COVID-19】飲酒の会食2回以上参加、感染リスク5倍 感染研分析
厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は7日、飲酒を伴う会食に複数回参加すると感染しやすくなるとの国立感染症研究所の分析結果を公表した。陽性者の過去2週間の行動を分析したところ、飲酒付きの会食に2回以上参加した人は、参加が1回か0回の人に比べて約5倍、感染しやすかった。
都内の医療機関で新型コロナの検査を受けた人を対象に、3月30日から6月8日の期間で調査した。1人での外食やテークアウトの複数回利用では影響は確認されなかった。
感染研は米国やフランスの研究でもレストランの利用がリスク因子との結果が出ていると指摘した。
専門家組織は全国の新型コロナウイルスの新規感染者数が「増加傾向に転じている」との分析もまとめ、「飲食の場面への対策を徹底・強化していくことが重要」と強調した。
感染者1人が何人にうつすかを示す実効再生産数は6月20日時点で1.02と感染拡大の基準となる1を上回った。首都圏は1.09だった。ワクチン接種が進む65歳以上は少ないが、50代以下を中心に入院者数や重症者数が増加している。
7月下旬の連休や夏休み、お盆などで都道府県をまたぐ移動が活発になり、さらなる感染拡大の懸念がある。「全国へ(感染)拡大を波及させないためにも、対策の徹底が必要」と示した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA079GY0X00C21A7000000/