中国で最近急性感染症の炭疽になる事例が相次ぐ中、炭疽菌に感染した14歳の生徒が死亡した。
中国疾病予防統制センターは1日、山東省浜州で14歳の男子生徒が7月28日に高熱と嘔吐、下痢などの症状を見せ、先月6日に死亡したと発表した。
男子生徒の村の医院で治療中に意識不明状態に陥り、大学病院に移送されたが治療中に死亡した。専門家の判定の結果、炭疽菌に感染したことが確認された。
疾病予防統制センターは死亡した生徒の家族が牛の飼育と食肉処理業に従事しており、発病直前に家で病気の牛の処理をしていたことがわかった。
生徒が死亡した家で病気の牛を処理していた35歳の男性も炭疽菌に感染し現在隔離治療を受けている。
食肉処理業者は先月初めに吉林省から持ち込まれた病気にかかったこの牛を買い取り、処理過程で牛の血の色が黒みがかりおかしな臭いがしたと陳述したという。
山東省保健当局は2人の感染者と濃厚接触した33人を12日間自宅隔離または施設隔離措置し、その後追加患者は発生しなかったと伝えた。
中国では先月9日にも河北省から北京に移送された患者が炭疽の診断を受けた。同月15日に山西省では皮膚炭疽患者9人が報告された。
これらを含め7月の1カ月に中国では66人が炭疽菌に感染したことがわかった。炭疽は人間と動物に感染する感染性疾患で致死率は5~20%に達する。感染から24~48時間以内に抗生剤を投与しなければ致死率は95%以上に上がる。人は一般的に炭疽菌に感染した動物と接触した時にこの病気にかかる。
中国保健当局は最近洪水が発生した地域で防疫システムが作動せず、炭疽など動物感染病が生じる恐れがあると警告していた。
.