2021/10/06【エゾウイルス】新種「エゾウイルス」発見 マダニ媒介し感染 北海道大など /北海道
北海道大学などの研究グループは、マダニに刺されることで感染し、発熱や筋肉痛などの症状を引き起こす新種のウイルス「エゾウイルス」を発見したと発表しました。研究グループは、マダニに刺されないよう注意を呼びかけるとともに、検査体制を早急に整える必要があるとしています。
北海道大学などの研究グループは、去年からおととしにかけて、マダニに刺されて発熱や筋肉痛などの症状が現れた患者を詳しく調べた結果、新種のウイルスを発見し、「エゾウイルス」と名付けたと発表しました。
エゾウイルスに感染すると、数日から2週間のあいだに発熱や食欲不振のほか、血小板や白血球の減少などの症状が出るということで、7年前から去年までの間に7人の感染が確認されたということです。
また、患者のほかにも、道内に生息するマダニからウイルスが確認されたほか、ウイルスの抗体を持つ野生動物がいることも確認されていることから、道内ではすでに定着したウイルスだとしています。
研究グループでは、今後さらに全国的な分布状況などを調べるとしていて、北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所の松野啓太講師は「検査体制を早急に整え、重症度や症状の進行について引き続き調査する必要がある」としたうえで、特に山に入るときはマダニに刺されないよう注意を呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/…/20211006/k10013294201000.html