2021/10/06【新型コロナウイルス:COVID-19】新型コロナ 重症化リスクを点数で示した新指標作成
糖尿病にかかっている、息切れがするなど、新型コロナウイルスに感染したときに重症化につながるリスクを点数で示した新たな指標を国立国際医療研究センターなどが作りました。
点数が高いほど重症化しやすく、優先的に入院する患者を決める際などに活用できるとしています。
国立国際医療センターなどは、新型コロナで去年6月から9月に全国各地の病院に入院したおよそ4500人のうち、酸素吸入が必要な中等症2以上になった患者の特徴を分析して、リスク要因を点数で示した指標を作りました。
指標は年代ごとに分けられ40歳から64歳の場合、男性だと1点、体重を身長の2乗で割った指数「BMI」が25以上の肥満だと2点、糖尿病だと1点としたほか、新型コロナの症状で37度5分以上の発熱は2点、息切れは2点、せきは1点、倦怠感は1点などとしています。
指標を感染拡大の第3波のデータで検証すると、40歳から64歳で点数の合計が5点の患者の23%、10点だとおよそ76%が重症化していたということです。
患者が急増する流行期には5点以上だとリスクが高いとして重点的に健康観察を行い、早期に医療機関に入院できるようにする必要があるとしています。
国立国際医療研究センターの山田玄フェローは「再び感染が急拡大して自宅療養者などが急増した場合に、重症化リスクの高い人を効率的に見つけ、入院治療に結びつけるために活用してもらいたい。すべてのリスクを網羅している訳ではないが、自分自身のリスクを把握する目安としても知ってもらいたい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken…/20211006/1000071069.html