2021/10/07【新型コロナウイルス:COVID-19】専門家「コロナ感染防止は換気 1時間に10分程度窓開けを」
新型コロナウイルスの第5波では、マスクや消毒など基本的な感染対策を取っていた場所でも相次いでクラスターが発生しました。
専門家は換気不足が原因とみられるケースが少なくないとして、「寒くなっても少なくとも1時間に10分程度は窓を開けるようにしてほしい」と呼びかけています。
変異ウイルスの「デルタ株」が猛威を振るった第5波では、事業所など職場でのクラスターが相次ぎました。
このうち宮崎市の上下水道局では、会議室で30分ほど会議をした際にクラスターが発生したとみられていますが、全員がマスクを着用し外す場面もありませんでした。
また宮崎市の田野総合支所では、複数の職員がマスクを着けて車で移動した際にクラスターが発生したとみられるケースもありました。
基本的な対策は取っていたのになぜクラスターが発生したのか。
宮崎市の分析で共通の要因として浮かび上がったのが「換気」です。
上下水道局のケースでは会議室の換気が十分でなく、車で移動したケースでは冷房を効かせるため窓を開けていませんでした。
感染症に詳しい愛泉会日南病院の峰松俊夫医師は「ウイルス量が桁違いに多いデルタ株に置き換わったことで、換気の重要性が一層増している」と指摘します。
峰松医師は「デルタ株のもとでは、人が密集していなくても空気中のウイルスの濃度が非常に高くなることがある。冬の時期は寒さで換気を控えてしまいがちだが、暖房を活用しながら窓を少し開けるなど、少なくとも1時間に10分程度は空気を入れ換えてほしい」と話しています。
そのうえで「不織布のマスクをしっかりと着けることで、感染のリスクを大幅に減らすことができることには変わりない」として、感染者が減っているこの時期に、みずからの対策を再点検するよう呼びかけています。
https://www3.nhk.or.jp/…/miyazaki/20211007/5060010830.html