2021/11/26【新型コロナウイルス:COVID-19】ホテル隔離中に空気感染か、香港で2人から新たなコロナ変異株検出 /中国・香港
・南アからの旅行者の向かい側の部屋に隔離されていた人が感染
・呼気弁付きマスクと開かれたドアが原因だった可能性
新型コロナウイルスの新たな変異株「B.1.1.529」が香港のホテルで隔離中の旅行者2人から検出された。
香港政府が25日遅くに明らかにしたところによると、このうち1人は南アからの旅行者。もう1人はカナダからの旅行者で、同じホテルの向かい側の部屋に隔離されていた。前者が着用していたマスクの呼気弁には吐く息のフィルター機能がなく、部屋のドアが開かれた際、後者に感染させた可能性があると、保健当局の報道官は26日に説明した。
「B.1.1.529」は南アフリカ共和国で最近特定された。南アの大学2校で遺伝情報の配列解析機関を運営し、生物情報学を研究するトゥーリオ・デ・オリベイラ氏は25日の南アでのブリーフィングで、この変異株には異例の多くの変異が生じており、これまでの例と「極めて明確に異なっている」と指摘。同氏のツイートによると、ヨハネスブルクが含まれる州で24日に報告された初期段階のPCR検査結果では新規感染1100件のうち90%がこの新変異株だった。
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南アのファーラ保健相は「深刻な懸念をもたらす変異株だ」と発言。世界保健機関(WHO)の当局者は会合を開き、この変異株について協議した。
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香港のホテルで2人と近い部屋に泊まっていた12人は政府施設で14日間の隔離措置の下に置かれている。
香港政府は24日、変異株感染の状況を受け、呼気弁が付いたマスクのホテル隔離中の使用を禁止すると発表。また、ホテルに隔離された人が運動する場合、室内の空気清浄機設置を義務付けた。エアロゾル感染を避けるためだとしている。