2021/11/29【新型コロナウイルス:COVID-19】オミクロン株、欧州で既に浸透か-オランダのクラスター感染が示唆 /オランダ
アフリカ南部を訪れていた13人からオミクロン変異株を検出
「氷山の一角かもしれない」とオランダのデヨンゲ保健・福祉相
オランダで28日、アフリカ南部を訪れていた13人が新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」に感染していたことが分かった。ドイツと英国でも感染が報告されており、オミクロン株が欧州で既にかなり広がっていることが示唆された。
オランダ当局によると、26日にアフリカ南部から到着した2便の乗客のうち61人が検査で陽性となり、この中の13人からオミクロン株が検出された。
ケープタウンとヨハネスブルクからのフライト搭乗客の約10%がコロナ検査で陽性結果が出た。残りのサンプルの分析が続いているとデヨンゲ保健・福祉相は説明。「オランダではおそらく感染件数がさらに明らかになるだろう。これは氷山の一角かもしれない」とロッテルダムでの記者会見で語った。
欧州でのオミクロン株感染症例では、今回のオランダの例が最も幅広いものだが、少なくとも他7カ国でも確認あるいは疑われる例が見つかっている。
ドイツでは28日、アフリカ南部から先週ミュンヘンに到着した2人とフランクフルトに着いた1人の感染が確認された。この他にも感染の疑いのあるケースを調べている。