2021/12/06【新型コロナウイルス:COVID-19】韓国の教会でオミクロン集団感染か 世界の感染は44の国と地域に /韓国
世界では44の国と地域にオミクロン株の感染が拡大。こうした中、このところ5000人前後の新規感染者が続き、オミクロン株の感染者もあわせて24人になった韓国で“あること”が問題となっています。それは・・・
記者
「こちらの教会にオミクロン株の感染者が訪れていて、感染拡大への不安が高まっています」
先月28日に仁川(インチョン)市の教会での大規模な行事にオミクロン株の感染者3人が参加していたことがわかったのです。問題となっているのは、その経緯。韓国で最初にオミクロン株の感染が確認されたのは、ナイジェリアから帰国した牧師夫婦です。そして、その夫婦を空港から送った知人のウズベキスタン人男性もオミクロン株に感染。さらに男性の夫人、義理の母親、知人の3人にも感染が広がり、この3人が教会の行事に参加していました。
地元自治体は牧師夫婦が当初、“感染対策が施された「帰国者用タクシー」を利用した”と虚偽の説明をしたとしていて、これにより対応が遅れたとの批判が噴出しています。
周辺住民
「教会のせいで妹の学校で感染者が出て、私も帰宅しているところです」
「心配です。娘がソウルにいて、土日は仁川に来るんですが、今は来ないようにしています」
現在、行事の参加者らあわせておよそ800人への検査が進められています。そして、アメリカでは・・・
アメリカ ファウチ首席医療顧問
「オミクロン株は、いまのところ重症度がすさまじいということではないようだ」
大統領の首席医療顧問であるファウチ氏が「結論を出すのは時期尚早」としつつも、オミクロン株で重症化する可能性は低いとの見方を示しました。
ただ、イギリスでは保健省が4日、オミクロン株について「感染してから他の人を感染させるようになるまでの期間が短くなっている可能性がある」と発表。ワクチンを接種した人は不要だったイギリスへの渡航前検査が7日から再び義務化されることになり、実態が依然わかっていないオミクロン株に対し、警戒を強めています。