2021/12/16【ノロウイルス:感染性胃腸炎】感染性胃腸炎、今冬最多457人 熊本県感染症情報 /熊本県
6〜12日の熊本県感染症情報によると、感染性胃腸炎の患者457人が県内50定点の医療機関から報告され、今冬最多となった。県健康危機管理課は「今後さらに増える恐れもあり、丁寧な手洗いなどを心掛けてほしい」と呼び掛けている。
同課によると、報告数は前週から73人増えた。この時期としては、過去5年と比べて4番目の多さで、1定点当たりの報告数は9・14人。11保健所別では菊池(19・40人)、御船(12・33人)、人吉(11・67人)の順に多い。年齢別では1歳児が2割弱を占める。
冬場に流行する感染性胃腸炎の中でも、特にノロウイルスは感染力が強い。予防にはせっけんで20秒以上手洗いすることが有効で、同課は「新型コロナウイルスに有効なエタノール消毒は無効」との見解を示す。
また感染者の便や嘔吐[おうと]物には大量のノロウイルスが含まれるため、処分する時は使い捨て手袋などを着用し、汚染場所は次亜塩素酸ナトリウムでの消毒を勧めている。
50定点報告はほかに、手足口病130人(前週比28人減)、RSウイルス感染症40人(前週と同数)だった。全数報告分はつつが虫病1人、梅毒2人など。