2021/12/25【新型コロナウイルス:COVID-19】高齢者施設で19人の集団感染 沖縄コロナ拡大は「デルタ株」か 北部に8割 /沖縄県
沖縄県は24日、20代~90歳以上の男女33人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者数が30人を超えるのは10月15日の31人以来、70日ぶり。本部町を含む北部保健所管内の町村で24人、名護市で4人が感染し、全体の約8割が本島北部に集中している。米軍キャンプ・ハンセンの大規模な集団感染は8人増えて計240人になった。
北部保健所管内の感染者のうち、本部町が22人と大半を占める。同町内の高齢者施設では19人の集団感染が起きている。内訳は利用者が14人、職員が5人。デルタ株による集団感染とみられる。うち14人はワクチン2回接種済みだった。
北部地域で感染が広がっている要因について、県の糸数公医療技監は「今回の施設内感染のほか、同じ店で会食した複数人が感染した例がある」とした。
23日までの1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、北部保健所管内が105・68人。名護市も20・40人と増えており、感染拡大注意報を出す目安の「人口10万人当たり25人超」に近づいている。
米軍関係は計18人の感染が確認された。ハンセンのほか、嘉手納基地、キャンプ・フォスター、キャンプ・コートニーが各2人、キャンプ・キンザー、キャンプ・シュワブが各1人。不明も2人いた。
これまでに県内で確認されたオミクロン株感染10人の濃厚接触者は24日時点で61人。ホテルや自宅などで療養している。
県総合運動公園と豊見城城址(じょうし)跡地に設置されている臨時の接触者PCR検査センターは、18~22日の5日間で788人が受検し、8人の陽性が判明した。県はオミクロン株かどうか詳しく調べる。