2021/12/29【新型コロナウイルス:COVID-19】4店舗で「オミクロン株」による集団感染か、島根で新たに7人感染 /島根県
島根県が29日、出雲市内で新たに7人の新型コロナウイルスの感染者を確認し、同市今市町の飲食店4店舗で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による集団感染が発生したとみられると発表した。このうち「coffee&cocktail Culture(コーヒー・アンド・カクテル カルチャー)」と「ツバメヤ」の2店舗は利用者が特定できていないという。
感染者はいずれも市内在住で、28日に発表した7人と合わせると2日間で計14人となった。県保健環境科学研究所によるゲノム解析の結果、遺伝子配列の一部がオミクロン株の特徴と一致した人は3人増え、感染が強く疑われる感染者は計6人となった。残る8人の検体検査も順次、進める。
現在、国が分析中で、30日以降にオミクロン株の感染の有無が確定する。
県によると、14人のうち、12人が4店舗の利用客か従業員で、残る2人も感染者との接触があったため、集団感染が発生したと判断。2店舗は顧客名簿などで特定できない利用者がいることから、同意を得て店舗名を公表した。感染源が1施設に限定されないため、クラスター(感染者集団)の定義には該当しないという。
29日に感染確認を発表した7人は全員入院する。5人は発熱やのどの痛みなどがあるものの軽症で、2人は無症状。海外渡航歴は確認されていない。
県はcoffee&cocktail Cultureを23~25日に、ツバメヤを18~27日に利用した人は、県内各地の健康相談コールセンターに相談するよう呼び掛けている。県によると、この間の2店舗の利用者は合わせて500人規模になるとみられる。
県内の累計感染者数は1747人となった。一方、鳥取県は28日の検査で新たな感染者は確認されなかったと発表。新規感染者ゼロは47日連続で、累計感染者数は1669人のまま。