2022/01/10【新型コロナウイルス:COVID-19】オミクロン株「マスクなし会食、ほとんどの参加者が感染」専門家が警鐘
今回の感染拡大、気になるデータがこちらです。こちらは感染者に占めるワクチン接種者の割合です。
11月の感染者は、ワクチン接種者が39.3%でしたが、12月中旬から今月4日までの感染急拡大では63.5%とワクチンを接種しても感染してしまっていることが分かっています。
こうした中、ワクチンの効果について専門家に聞きました。
【広島大学大学院ウイルス学・坂口剛正教授】
「オミクロン株に関しては、イギリスで研究が出ているが、ワクチンを2回打っても、2回の後で、間隔があいていれば20週、5か月経った場合にオミクロン株を防ぐ力が10%をきってしまう。
90%は感染する可能性があるという風になってしまったので、オミクロン株はちょっとワクチンが効きにくいところがある」
そう話すのは、広島大学大学院でウイルス学が専門の坂口教授。一方で、接種する意味はあると強調します。
【広島大学大学院ウイルス学・坂口剛正教授】
「ワクチンには、かからない役割と重症化を防ぐ役割と、実は2つあるわけなんです。ワクチンを打ってもかかってしまうかもしれないけれど、それでも重症化を防ぐ」
そして大切なのはブースター接種、3回目となる追加接種だと言います。
【広島大学大学院ウイルス学・坂口剛正教授】
「イギリスのスタディで入院するのを防ぐ。ワクチンの3回目を打つと88%入院を防ぐことができる。つまり9割入院しなくて済むというデータが出ています。
オミクロン株は2回ではしんどいかもしれないけれど、3回接種するとだいぶ防ぐことができるというのがあります。
やっぱり機会があればワクチンを接種してもらいたいと思います」
そして感染が拡大する中改めて注意したいシーンが「会食」です。
【広島大学大学院ウイルス学・坂口剛正教授】
「デルタ株が出た場合、家庭内感染がほぼ100%。今回は非常に会食もほぼ100%近くいっちゃう可能性。特に広島県で実際に起こった例は、マスクなしで会食、多人数で会食したときに、結果としてほとんど感染していたということがある。特に会食をマスクなしでする場合は非常にリスクがあるということがあります。そういう場面に気を付けることが大事だと思います」