2022/01/29【新型コロナウイルス:COVID-19】青森、八戸、むつなど新クラスター5件 弘前管内は院内感染か /青森県

県と青森市、八戸市などは28日、新たに確認された新型コロナウイルス感染症のクラスター(感染者集団)について、青森市の2件が大学等と保育施設、弘前保健所管内の1件が医療機関、八戸市の1件が小学校、むつ保健所管内の1件は県立高校であることを明らかにした。弘前管内の医療機関について、県は院内感染の可能性に言及した。
クラスターが発生した青森市の大学等では、これまでに2人の陽性が確認されたが、新たに20代男性7人の感染が判明。計9人は職員または学生で、同じスポーツの部活動と寮生活で感染が広がったとみられる。同市の青森大学は同日、27日までに同じ運動部に所属している学生8人の感染が確認され、市からクラスターと認定されたとホームページで公表した。保育施設では28日までに10歳未満(性別非公表)~40代女性の利用者または職員計5人の感染が確認された。25日から休園している。
弘前管内の医療機関では、30代~80代以上の男女7人の感染が判明し、クラスターと認定された。7人は職員および入院患者で、同一病棟で感染が広がったとみられる。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「どこから(感染が)持ち込まれ、どう広がったのかはまだ分からないが、入院患者に広がっているので院内感染と考えるのが自然」と説明した。
八戸市の小学校クラスターの感染者は6人で、関連を含めると8人。6人は10代(性別非公表)で全員同じクラスに在籍している。同校はこのクラスを含む複数のクラスで25日から学級閉鎖している。
県教育委員会によると、むつ管内の県立高校では、23~27日に同じクラスの生徒5人の陽性が判明した。このクラスは26日から学級閉鎖となり、全ての部活動も禁止。検査対象が他学年に及ぶことから、28日から一斉休校となった。
学校や保育施設クラスターなど若年層の感染が増えている現状について、大西医師は「家庭内感染が起こりやすく、子どもたちから-ということもある。ただ、多くの経路不明の人が各年代にばらついていると、高齢者施設や病院に飛び火する可能性が非常に高い。特効薬的なものはなく、感染者の濃厚接触者をしっかり同定するなど、細かく対応していくことが必要」などと説明した。
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