2022/04/14【レジオネラ】神戸市の「かんぽの宿」利用者レジオネラ菌に感染 1人が死亡 /兵庫県
先月、神戸市北区の「かんぽの宿」の入浴施設を利用した70代の男性2人がレジオネラ菌に感染し、このうち1人が肺炎で死亡したことが分かりました。
市は14日、当面、入浴施設の営業を停止するよう命じました。
神戸市によりますと、先月29日、70代の男性がレジオネラ菌に感染し、神戸市北区の「かんぽの宿 有馬」の入浴施設を利用していたと医療機関から情報提供がありました。
また、別の70代の男性も感染し、施設を利用していたことが先月31日に分かったということです。
2人はいずれも肺炎の症状があり、このうち1人が死亡し、もう1人は治療を受けています。
神戸市の立ち入り検査で、2人は先月18日から20日までの間に入浴施設を利用し、2人と浴場からそれぞれ検出された菌が
一致したことがわかりました。
市によりますと、浴場には、床から気泡を発生させる装置があり、その清掃が不十分だったため、菌が繁殖した疑いがあるということです。
神戸市は、今月1日から入浴施設の使用を自粛するよう指導していましたが、14日、管理方法を改善し、レジオネラ菌が検出されなくなるまで、営業停止を命じました。
【日本郵政“重く受け止めている”】
「かんぽの宿 有馬」を運営していた日本郵政は14日夜、神戸市内で記者会見を開き、福本謙二常務執行役は「今回の件について重く受け止めています。亡くなったお客様のご冥福を祈るとともに発症した方の一日も早い回復を祈ります」と謝罪しました。
レジオネラ菌に感染した2人は先月(3月)18日から20日の間に施設を利用していますが、日本郵政によりますと、先月18日から27日までの10日間に、700人余りがこの施設で入浴したということです。
日本郵政はこの10日間に利用した人で、体調に異常がある人は連絡をしてほしいとしています。
問い合わせは、日本郵政の宿泊施設管理室、03−5404−3014で、受け付け時間は平日の午前9時半から午後6時15分までです。
一方、日本郵政は今月(4月)5日付けで「かんぽの宿 有馬」の事業を譲渡していて、今後の再発防止策については譲渡先の会社と協議し決定することにしています。