2022/04/15【レジオネラ】“レジオネラ菌”「かんぽの宿有馬」で70代の男性が感染し死亡清掃が不十分で菌が繁殖か /兵庫県
日本郵政が運営する温泉宿泊施設「かんぽの宿有馬」で3月、利用した男性2人が、レジオネラ菌に感染し、うち1人が肺炎で死亡していたことが分かりました。
神戸市北区にある「かんぽの宿有馬」は、日帰り入浴もできる人気の施設です。
神戸市によりますと、3月18日から20日までに利用した70代の男性2人が肺炎を発症し、検査の結果、レジオネラ菌に感染していることが分かりました。1人はその後死亡し、1人は治療が続いています。
医療機関からの連絡を受け、神戸市が立ち入り検査したところ、浴場から検出された菌と、男性2人から検出された菌が一致したといいます。
日本郵政の福本謙二常務執行役は「今回の件について、大変重く受け止めています。お亡くなりになられたお客様のご冥福をお祈り申し上げるとともに、発症された方の一日も早い回復をお祈り申し上げます」と陳謝しました。
施設の浴槽には、底から泡を発生させる装置があり、清掃が不十分だったため、菌の繁殖につながった可能性が指摘されています。
神戸市は、施設に管理方法の見直しを求め、安全性が確認されるまでの間、営業停止を命じる行政処分を行いました。
レジオネラ菌が原因で、施設を特定しての処分は兵庫県内では初めてです。
施設には、3月18日から27日までの間に、533人が宿泊し、日帰り入浴の利用者が207人いたといいます。今のところ、2人以外の被害の申告はないということですが、日本郵政は、施設を利用した後、体調に異常があれば、連絡してほしいと話しています。