2022/05/02【新型コロナウイルス:COVID-19】オミクロン株BA.2 国内で変異し市中感染か
東京医科歯科大学は、新型コロナウイルスのオミクロン株BA.2のうち、国内で変異し、市中感染したとみられるものが見つかったと、2日、発表しました。
新たな変異ウイルスは、先月中旬に入院患者2人から検出されたもので、オミクロン株BA.2系統ですが、スパイクタンパク質の部分に、デルタ株にみられるL452Mという変異が新たに追加されていたということです。
この変異が加わったBA.2は海外でも見つかっていますが、今回検出されたものは、スパイクタンパク質以外のところで、海外のものとは異なる変異があり、この2人の患者に海外渡航歴がないことなどから、日本国内で変異し、市中感染したとみられるということです。
2人の患者は軽症で、ワクチンを3回接種済みだったということです。
武内寛明准教授は、こうしたBA.2変異系統株への置き換わりが進んだ場合、「市中感染再拡大による第6波の長期化への懸念が考えられる」として、「感染拡大防止策と、市中感染株のモニタリングで流行実態を把握することが重要だ」と述べています。