2022/05/10【誤飲】給水コップに消毒アルコール、口にした選手が嘔吐して倒れ棄権…県高校総体競歩 /山梨県
甲府市のJITリサイクルインクスタジアムで7日に行われた山梨県高校総合体育大会の女子5000メートル競歩で、競技役員が給水用コップに誤って手指消毒用のアルコールを入れて提供し、選手3人が口にしていたことが県高体連陸上競技専門部への取材でわかった。口に入れた選手はいずれも快方に向かっているという。
同専門部によると、誤ってアルコール消毒液が提供されたのは競歩の競技中で、トラック脇に設けられた給水エリアに置かれていた。口にした1人は間もなく嘔吐(おうと)して倒れ、途中棄権。ほか2人は口にした後に吐き出して競技を続けた。3人とも競技終了後に甲府市内の病院で診察を受け、その日のうちに帰宅したという。
選手に提供される水は競技場内の倉庫に保管されていた。競技前に競技役員が2リットル入りのペットボトル3本を給水エリアに運び、コップに入れた。このうち1本にアルコールが入っており、ラベルがなく開封された状態だったが、ほかの水入りのペットボトルと同じ箱に収められていたという。
読売新聞の取材に対し、同専門部の沢辺拓也委員長は「申し訳ないことをしてしまった。今後はこのような事がないように、置き場を変えるなどの対策を講じていきたい」と話した。
また、長崎知事は9日の記者会見で「あってはならないミス。選手、ご家族に申し訳ない」と陳謝した。その上で、県教育委員会に対し、第三者を含めた組織を設置して原因究明と再発防止に取り組むよう求めた。
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