2022/05/26【新型コロナウイルス:COVID-19】アイスホッケーの試合で172人クラスター…換気不十分、呼気量多い選手から観客にも感染 /北海道
北海道釧路市内で1月15、16日に行われたアイスホッケーの試合で発生した新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染集団)について、国立感染症研究所(東京)は24日、調査報告書を公表した。リンク内の換気が不十分な中、激しい運動で呼気量が多い選手を感染源に、 飛沫ひまつ や接触、エアロゾル(空気中に漂う微粒子)により、ほかの選手や観客らに感染が広がったと考えられるとしている。
道などと行った調査の報告書では、アイスアリーナが氷の管理のため氷上付近の気流を最小限にするよう作られていると指摘。気流調査では、リンク内や周りに気流が停滞し、保護ガラスがない選手ベンチの後ろの客席へ向かう気流が確認された。観客は多くが選手ベンチの後方で感染していた。そのため、競技中の近距離での接触や飛沫、エアロゾルにより選手や審判が感染し、観客らは客席やリンク周辺でエアロゾル感染した可能性があると結論づけた。
道のまとめでは、このクラスターでは選手42人など計166人の感染が確認された。今回の報告書ではさらに該当者が増え、計172人となっている。