2022/05/30【クドア・セプテンプンクタータ:寄生虫】新潟 西蒲区の岩室温泉で38人食中毒か ヒラメ寄生虫が原因 /新潟県
今月、新潟市西蒲区の岩室温泉のホテルに宿泊し、夕食を食べた38人が下痢などの症状を訴えました。
保健所が調べたところ、寄生虫の遺伝子が検出されたことなどから、ヒラメについていた寄生虫が原因の食中毒と断定しました。
新潟市保健所によりますと、今月23日と24日に新潟市西蒲区の岩室温泉のホテルに宿泊し夕食を食べた合わせて男女38人が、下痢や嘔吐などの症状を訴え、9人が病院で治療を受けました。
いずれも快方に向かっているということです。
保健所が調べたところ、患者の便から「クドア・セプテンプンクタータ」という寄生虫の遺伝子が検出されたことから、食中毒はこの寄生虫によるものと断定しました。
保健所によりますと、この寄生虫はヒラメにつくことが多く、マイナス20度で4時間以上冷凍するか、75度以上で5分以上加熱すれば食中毒を防ぐことができますが、刺身などで生で食べる場合、避けるのは難しいということです。
保健所は、原因となったヒラメが廃棄され食中毒が拡大するおそれはないため、営業停止処分は行わず、ホテル側に衛生上の指導を行ったということです。