5月23~29日の熊本県感染症情報によると、レジオネラ症の患者3人が県内医療機関から報告された。今年の累計は11人で昨年同期とほぼ変わらないが、免疫力が低い高齢者らは肺炎を起こす危険性が高く、県健康危機管理課は注意を呼びかけている。
レジオネラ症は、全身の倦怠[けんたい]感や高熱、呼吸困難などが出る。同課によると、患者は熊本市の50代~60代の男性2人、女性1人。感染経路は不明という。
原因はレジオネラ属菌で、河川や湖、温泉、土壌などに生息。人から人には感染せず、汚染水のしぶきを吸い込んで感染する。菌は加湿器や循環式の浴槽などで増えるため、機器を定期的に洗浄し、土ぼこりが舞う作業時はマスクを着けて予防する。
このほか全数報告分は、腸管出血性大腸菌感染症、日本紅斑熱が各1人。水痘の入院患者が1人報告された。梅毒は2人だった。県内50定点の医療機関から報告された感染性胃腸炎は442人(前週比64人増)で、菊池保健所管内で警報レベルが続いている。