長崎市は14日、釣ったフグを食べた市内の男性2人に食中毒症状が現れ、うち1人が一時、入院したと発表した。同市内で約14年ぶり、県内では約5年ぶりの発生。市は「素人のフグ調理は非常に危険なので絶対にやめて」と呼びかけている。
市生活衛生課によると、30代男性は9日、フグ処理の資格を持たないのに、釣ったフグを自宅で調理。内臓を除き、午後9時ごろに鍋料理にして40代男性と共に食べた。約3時間後、30代男性に全身のしびれや下痢などが現れ、搬送先の医療機関に入院。医療機関の通報を受けた市保健所が調べたところ、40代男性にも手足のしびれや嘔吐(おうと)などの症状が確認された。2人とも既に回復しているという。
長崎市内のフグ食中毒発生は2008年以来。県内では17年に五島、南島原、対馬3市で1件ずつ発生している。