世界的な細菌学者野口英世の故郷、福島県猪苗代町に、ペストや新型コロナウイルスなどと人類の闘いを伝える「野口英世記念感染症ミュージアム」が1日、開館した。運営する野口英世記念会によると、感染症に特化した常設展示施設は日本初。倉根一郎理事長(69)は「感染症を正しく知り、正しく行動するきっかけにしてほしい」と話している。
展示は2部構成。第1部は細菌学を発展させたパスツールやコッホの業績を示しながら、発症メカニズムなど感染症の基礎知識を説明する。
第2部は野口が研究した黄熱病など感染症の歴史をたどる。コロナ禍で脚光を浴びたワクチン開発技術も紹介している。