2022/07/01【アニサキス:寄生虫】イワシだけ冷凍していなかった…すし店で“アニサキス”食中毒 埼玉・坂戸市 /埼玉県
埼玉県のすし店で生のイワシを食べたとみられる客が、アニサキスによる食中毒になったということです。厚生労働省は予防のため生の魚について一度、冷凍することなどを呼びかけていますが、店ではイワシだけ冷凍していなかったということです。
アニサキスによる食中毒が発生したのは、回転すしチェーン「がってん寿司」の埼玉・坂戸市にある店舗です。
埼玉県によると、食中毒になったのは、先月27日に利用した30代の男性客です。胃の痛みを訴えましたが、入院はせず、すでに回復しているということです。
原因とみられるのは、生のイワシのすしです。天然のサバやイワシ、ニシンなどに多く寄生する細長い線虫のアニサキス。食べると激しい腹痛やおう吐など、食中毒を引き起こします。男性客が食べたすしの中で、イワシだけが冷凍されていなかったということです。
食中毒を出した当該店舗は1日の営業停止処分を受け、7月1日から営業を再開したということです。
アニサキスに対して、飲食店側はどのような対策をしているのか、東京・港区にある飲食店(食中毒の店舗とは関係ありません)を取材しました。
根室食堂 平山徳治オーナー
「サバとか、タラとか、サケとか、アニサキスをよく見かける魚。(そういった魚は)基本的には冷凍して、(届けて)もらっている」
冷凍で仕入れることで、アニサキスへのリスクを回避しているといいます。そして、生で届いた新鮮な魚については、内臓をきれいにとりのぞき、身を目視で確認しているということです。
根室食堂 平山徳治オーナー
「(内臓)にアニサキスがいっぱいいて、身のほうに移っていくので」
アニサキスがいれば火を通し、焼き魚や煮魚などにするといいます。
厚生労働省によると、アニサキスは冷凍や加熱で死滅するということです。