今日16日(土)は東北太平洋側で記録的な大雨となり、宮城県大崎市で名蓋川が決壊、県内では冠水や浸水の被害が相次いでいます。
水害の後は衛生対策にも気を付けなければなりません。蒸し暑い中での復旧作業を余儀なくされる中で、注意すべき衛生対策をまとめました。
■浸水した家屋の衛生対策
家屋が浸水した被災地では、細菌やカビが繁殖しやすくなり、食中毒や感染症にかかるおそれがあるなど、衛生環境の悪化が考えられます。
浸水した家屋は、下水道から逆流した汚水が混入しているおそれがあるため、消毒が必要です。浸水したエリアでは衛生状態の悪化も考えられますので十分ご注意ください。
岡山市が公表している「浸水した家屋等の衛生対策」は以下のとおりです。
■床上浸水したときの消毒法
(1)水が引いた後、濡れた畳や家の中の不要な物を片付けてください。
(2)汚れた家具や床・壁などは、水で洗い流すか水拭きするなどしてよく乾かしてください。
(3)食器類や調理器具などは、水洗いして汚れを洗い流してください。
(4)消毒薬を薄めた液を浸した布などで拭き、よく乾燥させてください。
■床下浸水したときの消毒法
(1)床下や家の周辺にある不要物や汚泥などを片付けてください。
(2)床下に水が溜まっている場合は雑巾等で吸水し、扇風機等で換気しよく乾かしてください。
(3)可能なところは水で洗い流してください。
なお、作業をするときは消毒液が目に入ったり皮膚にかからないよう、メガネ・マスク・ゴム手袋・長袖・長ズボンなどを着用してください。
■食中毒・感染症の予防
(1)水道等は安全と衛生を点検・確認してから使用してください。
(2)水に浸かった食品や、停電により保存温度が保てなかった要冷蔵・冷凍食品はできるだけ廃棄してください。
(3)吐き気や腹痛などからだに異常を感じたら早めに医療機関で受診してください。
(4)食事の前や排便の後などは、しっかりと手を洗ってください。
なお、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)は塩素系のため、他の消毒液と混ぜないでください。また、金属やゴムを腐食させたり、色落ちさせることがあります。
また、避難所や復旧作業の際は熱中症に警戒が必要です。こまめに水分を補給するようにしてください。